教室に入ると圭輔の話しも聞かずに席に着く


「丈瑠、冷たい!!」


何か授業受ける気もしない


「俺、屋上行くわ」


「じゃあ、俺も行く」


「お前はしっかり授業受けろよ」


…コイツ勉強出来ないからな


「自分が勉強出来るからってその言い方はないでしょ?」


「授業は受けたいけど受ける気しない。じゃあ、行くから」


俺は屋上へ向かった


途中、笹川に遭遇した


「丈瑠、何処に行くんだ?」


「ちょっと屋上行って来ます」


「そうか。行くのは良いけどちゃんと授業受けろよ」


「分かってます。ちょっとした気分転換ですよ」


「そっか。お前も疲れてるんだな」


俺が沙穂の面倒を見ていることを知っているから言ってくれるんだろう


俺はお辞儀をして屋上へ向かった