【完】優しい彼の温もりに包まれて

行きたいけど山岸は俺のこと知らないだろうな


「俺は校門で待っとく」


なんせ人混み嫌いだしな


あのバス停、人多いし


「そっ、じゃあ、行ってくるから」


圭輔と捺稀は走ってバス停の方へと行ってしまった


俺はトボトボと校門へ向かった


本当は待ってないで行きたいけど待ってないと圭輔は怒るからな…


校門の端っこによっ掛かって圭輔を待つことにした


しばらくすると圭輔達の姿が見えた


楽しそうじゃねぇか。


すると圭輔は俺を指差した


一瞬、山岸と目が合った気がするけど気のせい?


「丈瑠、待たせたな」


全然、焦ってなくて楽しそう


「楽しそうだったじゃん」


「うん、楽しかった。丈瑠も来れば良かったのにね」


……俺は止めとく。


何を話したら良いか分からないから