【完】優しい彼の温もりに包まれて

「丈瑠、遅い!!」


2人とも待ちくたびれてるようだった


「ごめん。母さんと話してたんだ」


「俺、捺稀と待ち合わせしてんのに…」


いつも以上にぼやく圭輔


「いつも待ち合わせしてるじゃねぇか。」


「今日は理由があるの!!



「そっ、じゃあ、沙穂送ってくるから」


沙穂を連れ保育園に向かう


「お兄ちゃん、圭ちゃんと仲良くしなきゃダメだよ?今日も迎えに来てね」


「あぁ、分かった」


まさか沙穂に怒られるとは…


「丈瑠、早く来い!!」


いつの間にか捺稀も来ていた


「丈瑠君、早く!!今日は待っていたい人が居るの」


……待っていたい人?


捺稀と圭輔はバス停へ向かおうとする


「丈瑠はどうする?」


……俺?


「捺稀、瑠夏ちゃん待ちだよ?」


…はっ?