「あたしには丈瑠が彼氏なんて勿体なかったんだよ。」


「そんなことはない。あたしから見ても丈瑠君と瑠夏は仲良くて羨ましかった」


「あたし我が儘だし強がりだし泣き虫だから…きっと疲れたんだよね」


瑠夏はまた泣き出した


あたしは傍に居ることしか出来なかった


あれから数日


丈瑠君と別れてからの瑠夏は全く笑わなくなった


いつものように圭輔と瑠夏と3人で過ごしていると今西先生から呼ばれた


「捺稀、ちょっと良いかしら?」


瑠夏のことは圭輔に任せて今西先生について行く


「何ですか?」


「瑠夏のことは聞いたわ。それでお願いなんだけど…瑠夏を出来るだけ1人にしないで欲しいの」


「なんでですか?」


「あの子1人になると自分を傷付けるから。」


これは丈瑠君も知らないよね