【完】優しい彼の温もりに包まれて

捺稀Side


瑠夏が病院に行ったあの日、“学校が終わったら来て欲しい”とメールがあった


体調の具合も気になってたし瑠夏のとこに行こうと思ってたんだ


「捺稀、瑠夏からメールあったんでしょ?」


放課後…圭輔と他愛のない話しをしていると美春がやって来た


「うん、美春も?」


「あの子が来て欲しいって言うときは何か重要なことだと思うんだ」


美春は毎日一緒に居るから分かるんだよね


「じゃあ、行こうか」


「圭輔、行ってくるね?」


「あぁ、気をつけてな」


圭輔に手を振り美春と一緒に瑠夏の住むアパートに向かう


----トントン


「捺稀ちゃん、いらっしゃい。貴女が美春ちゃん?」


「はい。そうです」


「良かった。瑠夏ちゃんから聞いてるわ」


瑠夏、美春のこと光莉さんに話したんだ