【完】優しい彼の温もりに包まれて

「優一さんこそ何してるんですか?」


「気分転換に1人で散歩に来たんだ。何か浮かない顔してるな」


「あのね…丈瑠にフラれちゃったんだ」


優一さんには言って良いよね?


「本当なのかい?」


「うん…相手してあげられないから別れようって。あたし丈瑠が隣に居てくれればそれで良かったのに…」


「アイツも何処か変だからな。それに瑠夏ちゃんは今、身体冷やしたらダメだろ?」


優一さんが事情を知ってるってことは…


「光莉さんに聞いたんですか?」


「あぁ、最初はびっくりしたけどな。せっかくだし許したよ。その前に丈瑠をどうにかしなきゃな」


優一さんは呆れていた


「多分、俺達じゃ無理だから捺稀ちゃんにでも頼むか」


「捺稀に…?」


なんで捺稀なんだろ?