「あの子って朱音ちゃんだよね?」


「瑠夏、起きたか?朱音のこと知ってんの?」


「圭輔君に聞いた。綺麗な子だよね。付き合っちゃえば良いのに…」


意識が朦朧としたままだ


「別れちゃってるから言いにくいんだけど…」


「どうした?言ってみな」


俺は瑠夏の頭を撫でながら聞く


「今日だけ甘えさせて。お願い…」


多分、昔の俺ならめんどくさいからって諦めてた


本気で好きな瑠夏だから許せるんだ


「分かった。此処で寝てな。バイト終わったら連れてく」


「飲み物買ってやるから沙穂も瑠夏と一緒に居てくれるか?」


「分かった」


沙穂はりんごジュースがあると喜ぶ


「丈瑠、これ乗せとくからな」


修司さんが持ってきたのは濡れタオルだった