【完】優しい彼の温もりに包まれて

「分かった。今日だけ時間くれ。明日には返事する」


「もちろんです。ちゃんと待ってますから。瑠夏先輩との時間楽しんで下さいね。」


小宮は嬉しそうに去って行った


……本当は別れたくない


瑠夏は俺が別れを告げたらどんな顔をするだろうか?


大体、予想がつくから怖いんだ


「丈瑠、遅かったじゃん」


「ちょっとな…」


「話があるから空き教室行こうぜ」


珍しく俺を誘う圭輔


荷物を置き圭輔について行く


「なぁ、あの子は誰?」


あの子って小宮のことだよな…


「同じバイト先の子だけど?」


俺は説明する


「瑠夏ちゃんが泣きそうだったのはお前が1番分かってるだろ?」


…分かってるよ


瑠夏の目に涙が溜まってるのも気付いてた