【完】優しい彼の温もりに包まれて

“お帰りなさい。カレー作ったから温めて食べてね。あたしは先に寝ます。出迎えてあげれなくてごめんね…”


俺が遅い時は必ず置き手紙書いてくれてるんだよな


そういう小さな優しさが嬉しい


嬉しくて保管してる


でも、最近の瑠夏の食欲の無さが気になる


“大丈夫か?”なんて聞いても“大丈夫”の一点張り


多分、瑠夏が居るのは隣の部屋


「瑠夏…?」


「あっ、お帰り」


瑠夏はベッドに寝転がっていた


「大丈夫か?」


「うん。寝ようと思ったんだけど寝れない」


「具合悪いんじゃないか?」


「具合悪いよ。でも、心配なんて掛けられないじゃない?」


「無理するなよ。母さんにでも相談して見ると良い」


「近いうちに光莉さんに言ってみる」


俺は瑠夏の気持ちを落ち着かせる為に頭を撫で続けた