【完】優しい彼の温もりに包まれて

「お母さんにね、“出て行け”っていわれてね。挙げ句の果てには“愛情なんて注いでない”って言われちゃった」


「瑠夏は喧嘩が嫌いだもんな」


丈瑠も良く分かってるな


「お母さんはね、あたしが丈瑠に甘えてばっかりで何もしないから大変ねって…」


……ヤバい。泣きそ


「そんなことない。瑠夏は瑠夏なりに頑張ってるもんな?俺、助かってるんだぞ?」


そう言ってくれるのは丈瑠だけだよ…


「ありがと。あの家にはあたしの居場所なんてない。あたしの居場所は丈瑠の隣だけ」


……泣いて良いかな?


「家に居て良いから。母さんにも頼んだらOKだったし」


…良かった


~♪~♪~♪~


さっきから鳴り続けるあたしの携帯


…着信・山岸忠弘


「もしもし」


出たくないけど出てみる