【完】優しい彼の温もりに包まれて

「圭輔君ってそんなに勉強出来ないの?」


ずっと気になっていたことを聞く


「アイツは元気だけが取り柄だ。勉強は全て苦手で唯一好きなのは体育だけ…」


そうなんだ。


「でも、勉強は苦手なのにノートを纏めるのは得意。だけど理解してないだけさ」


さすが、圭輔君のこと理解してるな


「俺は圭輔が居なかったら此処には居ないかもね」


意味深な言葉を発した丈瑠


「ほら着いたぞ?」


もっと一緒に居たかったな


我が儘言っても良いかな?


「荷物ありがとね。1つだけ我が儘言っても良いかな?」


「どうした?」


「バイト行く前に抱きしめて?」


「こっち来い」


丈瑠はあたしの手を引き人が隠れるくらいの大きな木の下に連れてきた