【完】優しい彼の温もりに包まれて

……本当は嫌な予感がするから帰りたくない


「バイト行くね」


「じゃあ、帰るか」


あたしは荷物を片付けて丈瑠に支えられながら立ち上がる


「無理はするなよ?」


「うん。分かってる」


「荷物は持ってやるから」


「えっ?良いよ…自分で持つ」


丈瑠から荷物を取ろうとしたが軽々とあたしの届かない位置まで上げられてしまった


「瑠夏は無理しすぎだ。もう少し頼れ」


「だって、丈瑠は自分の荷物もあるのに…」


「そんなことは気にすんな」


ニコッと微笑みあたしの頭を撫でる


あたしは丈瑠の言葉に甘えて荷物を持ってもらうことにした


捺稀達を横目で見てみるとまだ勉強してる


「これは圭輔が終わるまで帰れないな…」


丈瑠は納得している


捺稀さん。お疲れ様です