【完】優しい彼の温もりに包まれて

「丈瑠、ご飯食べて帰ろ?」


「あぁ、瑠夏のことだからすぐにバイト行くかと思ってた」


「そんなことはないよ。だってもっと一緒に居たい」


自分で言っといて恥ずかしくなった


「瑠夏ってさ、俺を狂わせるの上手だよな?」


……えっ?


「一緒に居たいなんて言われたら、いくらバイトでも離したくなくなる」


丈瑠はあたしを抱きしめた


「本当のことだもん。あたしは嘘はつかないよ」


……嘘つくの下手だから


「瑠夏さ、本当に大丈夫なのか?」


「何が?」


「家に帰っても辛いだけじゃねぇの?」


心配してくれてるんだね


「辛いけどたまには帰らなきゃ。丈瑠に甘えてばっかりだもん」


あたし丈瑠に何もしてないから本当に申し訳ない