【完】優しい彼の温もりに包まれて

丈瑠はそんなあたしを放らずに抱きしめていてくれた


「落ち着いたか?」


「うん。ありがと」


あたしは丈瑠から離れようとしたが…


態勢を変え後ろから抱きしめられたままだ


「瑠夏、好きだ」


あたしの肩に顔を乗せて囁いた


「どうしたの?」


「ただ言いたくなっただけさ」


びっくりした…


でも、恥ずかしい


「あたしも好き…だよ?丈瑠だけだからね」


なんて言ったらまた唇を塞がれていた


「お前、本当に反則。可愛すぎ」


「恥ずかしいから言わないで」


恥ずかしくなって顔を伏せた


「可愛いんだから仕方ないじゃん?」


「だけど……」


「瑠夏は可愛いよ。俺が初めて本気で好きになったんだからな?」


今日の丈瑠は一段と優しい


いつも優しいけどね?