【完】優しい彼の温もりに包まれて

「圭輔がいくら教えても内容を理解してくれないってか?」


「さすが丈瑠君。まさにその通り!!」


「丈瑠、良く分かったね?」


「一応、一緒に居る時間が長いから分かるさ」


……にしても凄い


とりあえず3人で隣の教室へと向かう


「圭輔、お前理解する気あるのか?」


丈瑠の声が一段と低いような気がする


「あるよ~。だけど…」


「じゃあ文句言わずにやれ。言い訳はなしな?頑張って教えてる捺稀の身にもなれ」


「はい。ごめんなさい」


凄い。圭輔君が黙った


「捺稀、これで大丈夫だと思うぞ?」


「ありがとー。こういう時は丈瑠君に頼まなきゃね」


“酷すぎる”なんて呟きながら勉強をする圭輔君


「じゃあ、俺らはこれで」


丈瑠はあたしの手を引き隣の教室へ戻る