【完】優しい彼の温もりに包まれて

「やっぱり丈瑠は瑠夏ちゃんが居ないとダメだよな」


「それは瑠夏もだよね?」


コイツら…俺らのこと理解してる


「瑠夏、バイト行くのか?」


「行かなきゃ…」


正直、無理しすぎなんだよ


「家には俺が連絡しとくから心配すんな」


また実頼さんと喧嘩しそうだったから…


とりあえず、今はゆっくり休ませてあげたい


「ありがとう。ごめんね」


「久しぶりに4人で帰ろうぜ」


圭輔の提案で4人で帰ることとなった


もちろん、荷物持ちは圭輔


瑠夏の分は捺稀が持ってくれている


俺が立ち上がり進もうとしたら瑠夏に制服の裾を掴まれた


「圭輔、ちょっと先に行っとけ。すぐに追い付くから」


何かあると察知したのか頷いて捺稀と一緒に出て行った