「丈瑠が瑠夏ちゃんに会ったら瑠夏ちゃんが大変な目に遭うよ」


……はっ?


「此処まで言って気付かなかったら本当鈍いよ」


不気味な笑みを零した藤室


「「じゃあね」」


2人は楽しそうに去って行った


俺が瑠夏に会ったら瑠夏が大変な目に遭う?


あぁ~意味分かんねぇ。


でも、気になる


その辺を歩いていると捺稀とすれ違った


「丈瑠君…」


捺稀なら瑠夏のこと知ってるよな


「なぁ、瑠夏の身に何が起きてんだ?」


捺稀はしばらく黙った


「瑠夏に言うなって言われてるだけど…」


……はっ?


「でも、丈瑠君には話してた方が良いと思うの」


「とりあえず、誰も居ない空き教室行こうぜ」


俺は捺稀を連れ近くの空き教室へ入った