「だから逢いたくなかったの」


「瑠夏っ!!」


遠くから聞こえるのは捺稀の声


捺稀は咄嗟に瑠夏を抱きしめた


「瑠夏も良く耐えるね。もうギブアップでもおかしくないはずなのに…」


話の内容についていけない


「まぁ、良いや。丈瑠、久しぶりに遊ぼうよ」


絶対、遊びたくない


媚びられるの嫌い


「うるさい!!どっか行ってよ」


瑠夏が狂ってる


そんな瑠夏を必死に抑える捺稀


本当は抱きしめてやりたい


「瑠夏、行こうか」


捺稀に支えられ何処へ行く


「丈瑠も鈍いよね。あたし達にとっては好都合だけどね」


「お前達、瑠夏に何してんの?」


「それは瑠夏自身に聞いてみたら?多分、教えてくれないだろうけど…」


俺はすぐに屋上へ向かおうとした