「あれ?母さん、仕事は?」


俺は靴を揃えながら聞く


「今日はね、早めに終わらせて貰ったの」


だから早かったのか…


「沙穗、弁当箱持って来てね」


沙穗はトコトコと歩きながら弁当箱を持って来た


「はい」


3歳の沙穗にすれば弁当箱は大きいだろう


「先にお風呂入って来たら?お父さんも遅いみたいだから」


…親父はまた残業か?


「沙穗も丈瑠と一緒に入って来なさい。着替えは私がさせるから」


俺は沙穗の手を引きお風呂場へ向かう


先に沙穗を洗ってしまってから後は母さんに任せよう


俺はゆっくり湯舟に浸かる


今日はいろいろあったな


宿題があるしもう上がろう


濡れた髪を拭きながらリビングへ向かう