「…ん、瑠夏ちゃん」


今、誰か呼んだ？


「瑠夏ちゃん、朝だよ。起きて」


橋村さんに言われ重い身体を起こす


「うん。可愛いね。捺稀ちゃんもびっくりすると思うよ」


あたしを見て呟く優真さん


「あっ、髪の毛のカット代はいらないから。」


……えっ？


「俺がしたくてしたんだし瑠夏ちゃんにはバイト頑張ってもらってるし」


って言ったってなんか申し訳ない


「学校行ける？朝ご飯作ってみたんだけど…」


「ありがとうございます」


嫌でも学校には行かなきゃ…


怒られるもん


休憩室のテーブルの上にはご飯とみそ汁、焼き魚と果物が置いてあった


「瑠夏ちゃん、果物好きって言ってたよね？」


優真さん、覚えていてくれたんだ…


「ごめんくださーい」


誰か来たのかな？