【完】優しい彼の温もりに包まれて

「ふ~ん。美貴も派手にやったもんだね」


遠くから聞こえるのは今、1番逢いたくない人。


「咲那…」


「捺稀ちゃん?こんな奴と居ると虐められるよ?」


不気味な笑みを浮かべる咲那


「こんなことして楽しいの?」


あたしを支えながら聞く捺稀


「楽しいよ?瑠夏の反応を見るのがね?今日は何もしないよ。美貴がやってくれたから。」


それだけ告げると去って行った


「瑠夏…?大丈夫?」


声が出ないくらい具合悪い


でも、バイトには行かなきゃ…


捺稀に支えられながらバイト先に向かった


「「瑠夏ちゃん?」」


捺稀に支えられてるあたしを見て心配する橋村さんと仁菜さん


「とりあえず休ませて下さい」


捺稀に荷物を持ってもらい橋村さんに寄り掛かる


橋村さんに寄り掛かったまま意識を手放した