【完】優しい彼の温もりに包まれて

「良いよ…あたしが瑠夏と一緒に居たいだけだもん」


捺稀は優しい


「丈瑠君には本当に言わないの?」


あたしは小さく頷いた


丈瑠まで巻き込みたくないよ


「その前に髪の毛どうしようか?」


美貴ちゃんに切られたんだった


おかげで毛先はバラバラ


幸い腰くらいまであったからこれをきっかけに切っても良いかも…


「瑠夏の髪の毛は揃えるとちょうど良い長さになるかもね」


確か、橋村さんが美容師の免許持ってるって言ってたし切って貰おうかな


「丈瑠に逢いたくないから捺稀、バイト先までついて来てくれる?」


「分かった。荷物持って来るね。机に掛かってる分だけで良い?」


「うん。ありがと」


捺稀は慌ただしく出て行った


…これで良かったんだよね?