【完】優しい彼の温もりに包まれて

「丈瑠、我が儘言って良い?」


「なんだ?」


「キス…して欲しいな」


「お前、可愛すぎんだよ」


「丈瑠だから言うんだよ」


「学校だけどもう知らねっ」


しばらくの間、丈瑠からのキスの雨が続いた


「なんでキスしてなんて言い出したんだ?」


「何となく」


本当は不安だから…


丈瑠の温もりを焼き付けておきたかった


「ねぇ…丈瑠。」


「どうした?」


言っても良いよね?


丈瑠はあたしの目線に合わせてくれた


「………別れよっか。」


「瑠夏、嘘だろ?」


驚きを隠せない丈瑠


「嘘じゃないよ?あたしは嘘は付かない」


「俺、何かした?」


ううん。何もしてない


「嫌いになったわけじゃない。まだ好きなの」


「じゃあ、何で?」


それ以上、聞かないで


好きな気持ちが溢れ出すから