【完】優しい彼の温もりに包まれて

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……ん?此処は何処?


「瑠夏、気が付いた?」


「丈瑠…?」


意識が朦朧とした中、声で丈瑠だと判断した


「此処は何処?」


周りは真っ白な壁


「東棟の救護室だよ」


美春の声がして顔だけ声がする方に向けた


「美春、ごめんね」


「謝らなくて良いよ。でも、瑠夏は無理しすぎなの」


そう言いながらあたしの頭に濡れたタオルを乗せた


「なんで保健室じゃないの?」


「だって、瑠夏は保健室嫌いでしょ?」


美春さん…


良く分かってらっしゃる


「弥生先生にこの教室を貸して貰えるように頼んで丈瑠君に此処まで運んで貰ったの」


……そっか。


さすが、美春は気が利くな