【完】優しい彼の温もりに包まれて

「いくら高校から一緒っていってもほとんど毎日一緒に居るから瑠夏の性格分かってるつもりだよ」


美春も良く人を観察してるからな


「教室戻ろうか…」


捺稀の一言で教室に戻る準備をする


「瑠夏、まともに歩ける?」


あたしのことを心配する美春


「大丈夫だよ。歩けるから…」


と言いながらも捺稀達の一歩後ろを歩く


本当はフラフラするんだけどね


支えてもらいたいけど我が儘は言わない


----ドンッ!!


後ろから押された感じがしてパッと振り向くとうっすら見えたのは咲那と美貴ちゃんの姿


あたし押されたんだ


と思った時にはもう遅くて…


「「瑠夏っ!?」」


捺稀達が叫ぶ中、あたしは足を踏み外し転がり落ちその場で意識を失った