【完】優しい彼の温もりに包まれて

「まさか咲那の幼なじみだったとはね」


「どうして、貴女が此処に居るの?」


あたしは美貴ちゃんに問い掛ける


「つい最近、転校して来たの。それで仲良くなったのが咲那ってわけ」


淡々と説明する美貴ちゃん


「まぁ、丈瑠を追い掛けて来たんだけどね」


「ということで一発殴って良い?」


咲那と美貴ちゃんはあたしの返事も聞かずに叩き始めた


「ど…して?」


声が掠れながらも聞いてみる


「あたし達、丈瑠君の事が好きだから。瑠夏に彼氏が出来るなんて早過ぎるんだよ!!」


「丈瑠と別れないんなら別れるまで毎日こんなこと続くからね?」


それだけ言うと2人は去って行った


……やっぱりあたしと丈瑠じゃ、釣り合ってなかったんだよ。


咲那や美貴ちゃんは可愛いから。


丈瑠だってその方が良いよね


これをきっかけに咲那と美貴ちゃんからの虐めは毎日続き…


あたしはみるみるうちに弱っていった