【完】優しい彼の温もりに包まれて

「瑠夏、朝っぱらから抱き着くなんてどうしたんだ?」


「ただ抱き着きたくなっただけだよ。特に理由はない」


丈瑠はあたしの頭を撫でてくれた


それが心地好くて笑顔になる


「丈瑠君って瑠夏には甘いもんね」


隣で捺稀で呟く


「捺稀、おはよう」

「おはよう。朝から抱き
着くだなんてなんかあった?」


……捺稀には気付かれてるな


「何もない」


どうしても強がっちゃう

「瑠夏、行くぞ」


丈瑠に言われ隣を歩く


「じゃあ、また後でな」


丈瑠と圭輔君は先に教室に行ってしまった


「あたしも部活に行くから」


美春も急いで部活に行ってしまった


「瑠夏、行こうか?」


玄関に行ったのは良いものの…

また始まっていた