【完】優しい彼の温もりに包まれて

丈瑠は手を挙げバスを見送っていた


本当は帰りたくない


だけど帰らなきゃ…


「ただいま」


嫌々ながら家に入る


もう相手されないみたい


「瑠夏、あんた帰ったのね」


素っ気なく会話をするお母さん

あたしは何も言わずに洗
面所に行き手洗いをする


そして部屋に戻る


制服を着たままベッドに寝転がる


丈瑠に連絡しなきゃ…


携帯を握り丈瑠に連絡しようとした時。


「瑠夏、あんた何処に行ってたの?」

お母さんはノックなしで
勝手に入って来た


「勝手に入って来るなし。何処だって良いじゃない」


「あの人に聞いたって教えてくれないんだもの」


お父さん教えてなかったんだ


「また丈瑠君の家?」


“また”って何?


……居て悪い?