【完】優しい彼の温もりに包まれて

「痕付けすぎなのよ。瑠夏ちゃん隠してるけど」


母さんにはバレた?


「確かに周りからは見えないけど私を騙せたとでも?」


やっぱりバレてるんだ…


「独占欲が強いのは優一にそっくりなのね」


「親父もそんなに強かったの?」


「えぇ。貴方達は性格までそっくりなのよ」


そんなに似てるのか…


「沙穂もまだ甘えたい時期みたいだし瑠夏ちゃんを取られるのは嫌かもだけど許してね」


それは分かってる…


沙穂が寝てから可愛がってやるよ


俺に出来ることならしてあげたいんだ


「光莉さん、沙穂ちゃん寝ました」


「あら、そう?ありがとう。丈瑠、さっさとお風呂入って来なさいよ」


“ウフッ”っと笑う母さんは確実に面白がってる


「瑠夏ちゃんが最後。貴方らしく瑠夏ちゃんを愛してあげなさい」


だけど何処か真剣だった