【完】優しい彼の温もりに包まれて

「ねぇ!!早く離して。」


まだ不安定な瑠夏


「もう嫌っ!!」


部屋に連れて来たのは良いが瑠夏はその辺にある物を投げ出した


教科書やノート、筆記用具まで…


どうしたら俺は瑠夏を止められる?


「瑠夏!!止めろ!!」


俺は泣きじゃくる瑠夏を後ろから抱きしめて止めることしか出来なかった


「ハァ…ハァ…」


息が荒くなってる…


「大丈夫だから…」


俺は瑠夏に優しく声を掛けて落ち着かせた


俺に出来ることはこのくらいしかない


「怖いよ…人が怖い。このままだと丈瑠まで信頼出来なくなる」


「良いよ。それでも…俺は瑠夏を好きでいる」


せっかく好きになった女だから…


不安定な状況も受け入れてやらねぇと瑠夏が瑠夏でなくなる


受け入れてやることを瑠夏も望んでるはずだから