【完】優しい彼の温もりに包まれて

「瑠夏、腹減らねぇ?」


「そういえば、お腹すいた」


買い物に熱中してたら時間忘れてた


「何食べたい?」


「ご飯食べたいな…あたし、パンよりご飯派だから」


近くの和食屋に入りご飯を食べた


「今日はごめんね…」


食べ終わり近くのベンチに座って休憩していると瑠夏が呟いた


幸い誰も居ない


「謝らなくて良いって。楽しかったか?」


「うん!!ありがと」


気分転換にもなったみたいだし良かった


「帰るか。早く帰らないと沙穂が怒る。」


ゆっくり立ち上がろうとした時。


----ギュッ


制服の裾を強く引っ張られた


「どうした?」


俺は再び座り直す


「夜、甘えて良い?」


「あぁ…。沙穂が寝てからな?」


瑠夏と居ると沙穂が怒るんだ


“お兄ちゃんばっかりズルい”って…