【完】優しい彼の温もりに包まれて

「丈瑠って本当、瑠夏ちゃんには優しすぎる。俺にも優しくしてよ~」


隣で駄々をこねる圭輔


「いや、お前には無理だ
わ」


長年一緒に居るとお互いに性格を知ってるから接し方がキツくなる


それに瑠夏は彼女だし?


優しくしなきゃな


「瑠夏、今日の分は終わったみたいだから帰るけど?」


瑠夏が片付けてるのを見て圭輔は焦りだした


「待って、俺も帰る」


これは捺稀の厳しい勉強時間が待ってるな…


圭輔、お疲れ…


「瑠夏、帰ろうか」


捺稀は瑠夏には優しい


圭輔には勉強に関しては厳しい


圭輔と捺稀って勉強以外の時は仲良いのに


前に捺稀に“何で瑠夏に優しくするのか?”聞いたことがある


そしたら““瑠夏は優しいからあたしもそれに答えてあげるの”とか言ってたっけ?