「はい。ごめんなさい」


キレた捺稀には圭輔でも叶わないらしくしょんぼりとしていた


俺はそんな圭輔を見るのが面白くてたまらない


でも、マジギレした捺稀は俺達でも止めることは
出来ない


「丈瑠君。次、頼むね?」


捺稀は態度をガラッと変え俺に接してきた


教える教科が決まっていて…


捺稀は数学と英語、俺は日本史と世界史、理科系


って言いながらもこの学校の授業はほとんどプリントだから…


プリントの内容を理解すれば大体解けるようになる


「このプリントを写せば良いんだよね?」


「あぁ、後は暗記するだけだ」


瑠夏は黙々とプリントの答えを写していく


「瑠夏ちゃんもこんな奴の何処を好きになったのかな?こんな素っ気ないヤツ」


ブツブツ言いながら問題を解いて行く圭輔