「座れるか?」


「うん。大丈夫」


あたしは車椅子に座る


中庭に着きベンチの前に車椅子を止め丈瑠はベンチに腰掛けた


花壇にはたくさんの花が植えられていた


「いつも丈瑠には甘えちゃってごめんね…」


「瑠夏って謝ってばっかりだよな。素直になれば良いのに…言ったじゃん。俺に頼れって。」


何処までも優しい


でも、あたしはその優しさに惹かれたの


丈瑠はありのままのあたしを受け入れてくれた


だから、素直になろうって思えたの


「ねぇ…丈瑠。前々からの返事して良い?」


「答え出たのか?」


あたしは小さく頷いた


「好き…だよ?」


恥ずかしくなって顔を伏せた


「瑠夏、顔上げて?」


……えっ?


顔を上げた途端キスされていた