【完】優しい彼の温もりに包まれて

----トントン


「はい」


「瑠夏ちゃんっ」


うわぁ…来た。


「咲那、学校は?」


今は授業中のはず…


「抜けて来たの。先客が居たのか。じゃあ、帰るわ」


今日は何もされない


と安心してたあたしが馬鹿だった


「なぁんて、すぐ帰るわけないじゃん」


----パリーン


咲那は棚の上にある花瓶を割った


せっかく仁菜さんが持ってきてくれたのに


「瑠夏っ!!」


入って来たのは丈瑠


「遅かったか…」


「丈瑠君、なんで瑠夏の為に頑張るの?」


「お前は瑠夏の幼なじみだろ?なのになんでこんなに執着するんだ?」


あたしは光莉さんに抱きしめられたまま2人の話を聞くしか出来なかった


光莉さんも2人の言い争いに驚いている