【完】優しい彼の温もりに包まれて

「丈瑠は一途に思う子のはずだからあの子に限ってそれはない」


光莉さんは断言していた


「瑠夏ちゃん…丈瑠と居ると怖い?」


心配そうに聞いてきた光莉さん


「怖くない。逆に安心します。でも優しすぎて怖いです」


あたしの中の丈瑠の第一印象って“クール”とか“怖い”だったけど…


接してみると違ったの。


人は見た目で判断してはいけない


「それは、ありのままの丈瑠よ?あの子も学校では偽って過ごしてる」


「丈瑠がですか?」


“それに気付いてるのは圭輔君と捺稀ちゃんだけね”と笑いながら答えていた


あたしと一緒なんだ


「丈瑠は高校入学して屋上で瑠夏ちゃんを見た時から恋してたらしいけどね」


そんなことをサラッと答えてしまう光莉さん