【完】優しい彼の温もりに包まれて

「片付けてくるから」


丈瑠は2人分の食器を持って出て行った


……1人にしないで。


……早く帰って来て。


………寂しいよ


「瑠夏?」


丈瑠が戻って来たようだ


「泣いてる?」

……えっ?


「涙が流れてるから…」


丈瑠はあたしの隣に座る


「もう、大丈夫」


と言って優しく微笑んでくれた


丈瑠に頭を撫でられるとドキドキしてばっかり…


「丈瑠、今日は何処に寝るの?」


この部屋にはベッドが1つ


「俺はソファーに寝る」


「なんかごめんね…明日、学校なのに。」


「気にすんなって。瑠夏を1人にするのが怖かっただけさ。もう少し早めに来れば良かったな」


“早く来れば良かった”って咲那のことだよね?