【完】優しい彼の温もりに包まれて

「俺の前では強がらなくて良い。弱くなって良いよ。それも瑠夏なんだから」


こんなにあたしのこと考えてくれる男の子は丈瑠が初めてだ


「自分を作ったって瑠夏自身が辛いだけだ…」


学校で偽ってるのもバレてるんだ


「無理はするな。無理したら瑠夏自身が壊れる」


あたしに語りかける丈瑠は本当に優しかった


「ご飯食べるか?少しは食べないとダメだからな?」


あたしは頷くしか出来なかった


イジメが毎日続くもんだから食事もまともに食べれない


また半分くらい食べて残した


「もう、いらない」


「良く食べたじゃん。少しずつ食べれば良い。」


頭を撫でるなんて優しすぎるんだよ…


丈瑠は親でも言ってくれないような言葉を掛けてくる