「良く頑張って耐えたな。偉いよ。」


……えっ?


あたしは驚いた


まさかそんな優しい言葉を掛けてくれるなんて思わなかったから…


「辛かったんだろ?瑠夏は強がりだから誰にも言わずに耐えて来た…違うか?」


……怖いくらいに当たってる


「なんで分かるの?」


「瑠夏を観察してれば分かるさ。無理して笑ってるのもな…」


なんて言いながらも頭を撫でることは続けていた


「落ち着いたか?」


しばらくすると声を掛けてくれた


「うん。ありがと」


「あっ、今日は俺、此処に居るからな…?」


…えっ?


「母さんや千絵さんに許可貰った。最近、瑠夏の様子が変だったから」


あたしに何かあったって気付かれてたんだ。