「どうした?」


心配そうに覗く丈瑠


「大丈夫。何でもない」


只でさえ迷惑掛けてるのにこれ以上は迷惑掛けられない


「何かあったんだろ?言ってみ?」


……言うのが怖い


「聞いたらびっくりするよ?」


「大丈夫。最後まで聞くから」


あたしを落ち着かせるために優しく話し掛けた


「実はね、咲那からイジメ受けてるの」


「はっ…?いつから?」


「もう結構長いよ。丈瑠や捺稀が居ない時にやって来てあたしを傷付けて帰って行くの」


丈瑠は驚いて言葉にならないようだ


腕や足の傷痕を見せる


「なんで我慢してたんだよ?」


「だって…信じてくれないようで怖かった」


あたし、涙目だ…


最近、涙腺弱くなってる