【完】優しい彼の温もりに包まれて

「何か、ありがとね?聞いて貰っちゃって…」


「良いの。瑠夏はあたしの友達でしょ?」


……あたしのこと友達って思ってくれるの?


「不思議そうな顔してるね。あたし友達っていう友達が居なかったから瑠夏と友達になれて凄く嬉しかったんだ」


そんなこと圭輔君が言ってたな


「あたしが友達で良かったの?」


捺稀は可愛いからあたしが友達だなんて勿体ない


「瑠夏だから友達になれたの。あたしと似てるから…」


確かに似てるね。


「だから、これからも仲良くしてくれるよね?」


「うん!!もちろん。捺稀が居てくれて凄く助かってる」


「そう言ってくれると嬉しいなっ。じゃあ、心配だけどあたし帰るね?」


捺稀は“また来るね”と言って出て行った