【完】優しい彼の温もりに包まれて

「だって、他の人には冷たいのに瑠夏に対しては凄く優しいんだもん」


「そんなに違うの?」


捺稀は首を縦に降り続けた


「でもね、まだ返事してないんだ…」


「どうして?」


「あたし、人の信頼失ってるから…怖くて返事出来なかった」


丈瑠のこと信頼したいけど離れて行かれそうで怖い


「大丈夫だよ。丈瑠君は瑠夏からのこと受け入れようとしてる」


……えっ?


「ちゃんと自分に何が出来るか考えてるんだよ」


「こんなあたしのために?」


「瑠夏だから丈瑠君も優しくしてるんだよ?」


……前にもそんなこと言ってたっけ?


「片想いしてたの。瑠夏に…」


「なんで?」


「1年の時、屋上で泣いてたんでしょ?」


そんなことしょっちゅうあったな…