【完】優しい彼の温もりに包まれて

----トントン


午後3時過ぎ


また誰か来たみたい


「瑠夏ー?」


入って来たのは捺稀だった


「お疲れ様。学校帰りにごめんね」


「謝らなくて良いの。あたしがしたいだけだからね」


捺稀は優しいね


「とりあえず座ったら?疲れたでしょ?」


捺稀はパイプ椅子を持ってきてあたしの近くに来た


「相談したいことがあるの」


捺稀に話しても大丈夫だよね


「あのね…丈瑠に“好きだ”って言われちゃった」


「えっ?丈瑠君に告白されたの?」


“とうとう告白したのかぁ”と納得する捺稀


「丈瑠があたしを好きって知ってたの?」


捺稀は小さく頷いた


「丈瑠君、凄く分かりやすい。他の人は気付いてないかもだけどね」


…そうなんだ。