【完】優しい彼の温もりに包まれて

----トントン


今度は誰だろう?


「瑠夏ちゃん、熱計ろうか」


入って来たのは千絵さん


光莉さんの同級生らしくあたしの担当の看護師でもある


そして良き話し相手


「誰か来てたみたいね」


「あっ、はい。バイト先の人達が…」


他愛のない話しをして盛り上がるの


「じゃあ、ゆっくり休みなさいね」


千絵さんひ慌ただしく出て行った


……また1人か


----トントン


良く人が来るなぁ


「どうぞ」


「瑠夏、大丈夫か?」


入って来たのは多川先生


「まだ、何とも言えませんね。てか、先生。学校は?」


普通だったら授業中


「授業ないから抜けてお前の様子見に来た」


学校抜けてまでなんて申し訳ない


「暇だろうから持ってきたぞ」


出されたのは紙袋