【完】優しい彼の温もりに包まれて

屋上で泣いてる姿が忘れられなくて…


本当は弱虫で淋しがり屋で…


強がりなのは自分の感情を隠すため


だから、そんな瑠夏を守りたい安心させたいって思ったんだ


「瑠夏ちゃんを見る貴方の目が違ったもの」


「瑠夏は俺が初めて愛しいと思った人だな」


母親とこんな話しをするのは初めてかも知れない


それも瑠夏を好きになったおかげ


「ちゃんと恋出来たのね」


なんだか嬉しそうな顔をしていた


「また、いつでも瑠夏ちゃん連れて来なさいよ?今度は彼女として…」


母さんは“おやすみ”と告げて寝室へ行ってしまった


俺も部屋に戻り携帯を開いた


新着メール1件・山岸瑠夏


“今日はありがと。迷惑掛けてごめんね”


俺が帰ってから起きたんだな


俺は“ゆっくり休めよ。おやすみ”と返し眠りについた