【完】優しい彼の温もりに包まれて

「瑠夏、大丈夫か?」


俺はベッドに座っている瑠夏に近寄る


「なんであの人来たんだろ?」


あの人とは藤室のことか?


「来て欲しくなかったのに…」


さらに悲しそうな顔をした


「大丈夫。それよりご飯食べような?時間経ってるから冷めてっけど…」


「あんまり食べたくない」


「食べなきゃまた倒れるぞ?」


「分かってるけど…」


と言いながらもゆっくり食べ始めた


「ごちそうさま」


半分くらい食べたところで箸を置いた


「もう良いのか?」


「うん。片付けてくれる?」


俺は椅子から立ち上がり食器を持って行こうとした


「丈瑠、お茶か水を買ってきてくれるかな?」


「分かった。お金は俺が出すから」


病人なんだしゆっくり休んでて欲しい