【完】優しい彼の温もりに包まれて

出ては来たもののどうするかな…


「丈瑠君?」


誰かに呼ばれて振り向いた


「久しぶりね。いつの間にか大きくなっちゃって。私のこと覚えてないかしら?」


どっかで見たことあるような…


「光莉にそっくりね」


あっ、思い出した


「千絵さん?」


「思い出してくれた?」


新井千絵(アライチエ)さん


母さんの同級生で親友


この病院で働いてたの忘れてた


「私が瑠夏ちゃんの担当だから。ちょうど病室に向かおうと思ってたの。光莉から事情は聞いてるし遅くまでいても大丈夫よ」


「そうですか。ありがとうございます。」


許可下りたなら良かった


「丈瑠君?」


また後ろから声を掛けられた