【完】優しい彼の温もりに包まれて

----トントン


今度は誰だっ?


「瑠夏ー?大丈夫?」


入って来たのは…藤室


瑠夏を見ると嫌そうな顔をした


「ちょうど良かった」


そう呟くと藤室が瑠夏にしていることに目を疑った


自分の鞄からペットボトルを取り出して瑠夏に掛けていたから…


「ふふっ。楽しいっ」


コイツ絶対におかしい


「丈瑠君、帰ろ?」


ペットボトルをごみ箱に投げ捨てて俺の腕に絡めて来た


「お前、離せって!!」


「なんで~??良いじゃない。ほっといて」


瑠夏をみると唇を噛み締めていた


「お前、なんでこんなことしたんだ?」


「言ったじゃん。瑠夏の反応見るのが面白いってね」


笑いながらも瑠夏を睨んでいた


「じゃあね~」


藤室は何事もなかったように去って行った