【完】優しい彼の温もりに包まれて

「その前に熱測ってみ?」


俺は瑠夏に体温計を渡した


……37.4度


微熱だな。


「身体が怠いと思ったら熱があるんだね。」


「ゆっくり寝てな。」


俺は瑠夏に布団を掛ける


「光莉さん、1つだけ…我が儘言っても良いですか?」


「どうしたの?」


母さんは瑠夏の目線に合わせる


瑠夏は母さんに耳打ちしていた


「それなら良いわよ。ねっ?丈瑠?」


……俺?


「じゃあ、私達帰るわ」


俺も荷物を持ち上げようとした時…


「丈瑠、ちょっと来なさい。沙穂、此処に居てね」


「はーい」


俺は母さんに病室の外まで連れて行かれた


「何か用?」


「あんた瑠夏ちゃんが寝るまで傍に居なさい」


……俺で良いのか?