【完】優しい彼の温もりに包まれて

「1ヶ月は入院みたいだぞ。」


「そんなにか…」


貧血と栄養失調の症状が酷かったらしいから


落ち着くまでは入院みたいだ


「瑠夏ちゃん、食欲なかったの?」


「はい、まぁ…今もそんなに食べたくないです」


母さんは瑠夏のこと気に入ってるからな


だから心配なんだろう


「ちゃんと食べてね。」


「瑠夏、俺帰るけど大丈夫か?」


本当は心配なんだが帰らなきゃいけない


「多分、大丈夫。」


うっすら笑顔を見せる


本当は大丈夫じゃないくせに…


「あのこと母さんに話しても大丈夫か?」


“あのこと”と言うだけでわかったのか小さく頷いた


「光莉さんには話して良いよ。もうキツい」


初めて瑠夏が弱音を吐いた